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原付で沖縄への貧乏旅!日記11日目

18日午前4時半に我が相棒ジョルノと紀で千葉県を出発した、短いようで長かった旅が今こそ完結しようとしている。
 28日午前7時、最終宿舎木村家を出て千代田線の下りに乗る。見なれた懐かしい風景が次々と押し寄せる。ここ10日間電車知らずの生活をしていたが故に電車の今、自分が座っている空間がとてつもなく居心地が悪い事に気付いていた。
 柏のホームが見えた時、それはそれは感動だった。しかしそれと同時にスーツの働きアリが行列を作って上りの電車を待っている姿が目に入ってきた。
 そうだ。今はちょうどラッシュの時間。(この時、時計の針は7時半を回っていた。)
ジーパンに白い(黒く汚れた汗臭い)ティーシャツをした出で立ちに髭を生やし真っ黒に焼けた顔と両腕の姿を見て、まるで怠け者のキリギリスかの如くスーツ達は俺を白い目で見て行った。
 何だか非常に居たたまれない気持ちになった。帰ってきた喜びと、異種の匂いがのけ者にされているような辛さが一緒に押し寄せてきた。
 アリ達の群れとは逆流するように、蝉が鳴く地元道にそっと静かに俺の姿は消えていった。

7:00 木村家 (km) (円)
7:30 北小金
     電車 北小金⇔増尾 310
7:40 柏
8:00 尾
8:10 自宅(到着)
計 310