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原付で沖縄への貧乏旅!日記9日目

 今日は朝から天気が怪しかった。そして沖縄の天気は非常に気まぐれだと言う事もこの時初めて知った。ユースの窓から外を覗くと横降りの雨空には淀んだ雲。しかし待っていてもどうしようもない!こう言う時こそプラス思考。と思っている目の前で無残にもTVの天気予報は1日中雨マーク。しかし、仕度をしてユースを後にした。正直この時、この先どうなるかと思って不安だった。
 原付をバスターミナル付近に駐車させ、国際通り手前の第一勧銀で金を下ろす。どうやら今日は雨が止んだり降ったり、非常に忙しい。目の前のデパートの電気屋でインターネットで掲示板へ書き込みをしようと思ったが、生憎繋がっているコンピューターは無し。デパートの前の交番近くのシーサー像の前で写真を撮っていた頃また急に雨が降り始めた。一先ず、今日の予定として、帰りのフェリーの手続き、今日の宿(ユース)これを見つけた後、観光しに行こうという事になった。

 午後から運良く台風がそれてくれたらしく、晴れ間が覗いた。まず、フェリー乗り場へバイクを走らせるが、どうやら那覇港では乗り降りが無い雰囲気。湾に沿って走ってみるが何処にフェリー乗り場があるのかも分からない。紀も何だかやる気がなくて、こっちにもその気分が移ってきて憂鬱になる。人にまかせっきりもどうかと思う。そのうち本当に変えれるのか不安になる。外にあるマップを眺めてやっぱり初め来た泊港に行ってみる。やはりここもガラーン。一つだけ、鹿児島のフェリー受付の姉ちゃんに教えてもらった、こっちのフェリー会社がやっていたので、そこで色々聞いてみる。結果、バイクだけでも荷物として送ってもらえるのを知り、紀が俺らは飛行機で帰るという案を出した。驚くことに飛行機も空席があったため、予約も確保、お金もフェリーと大して変わらず、(最終便&前持った予約のため)その上フェリーだと2泊3日掛かるところ、2時間半で羽田だ!

 帰りのフェリーはどうやって時間をつぶそうかと思っていたのも取り越し苦労で終わりそうだ・・・。一先ず帰れるという事で安心、後は今日の寝床だ。沖縄では良い生活をしたかったのでこの日も贅沢にユースに泊まろうともう一つのユース(シティーフロント春海)を探してお願いする。ここのおばちゃんはとっても良い人で、今まで、会員になりたかったけれども出来ないと思って一般で払っていたんだと事情を話すと、会員費で泊めさせてくれた。荷物を通された部屋に持って行き、身軽な格好になってから、首里城へ行く事にした。

 よくTVで見る赤い建物、そして石畳の風景を是非見たかった。バイクで近くまで行った後、首里城見学この頃非常に暑かった。蝉の交信が道を塞ぐ(JAM・散歩道より)と言うのはこう言う事かとしみじみ感じる。この城は丘にあるため那覇市の住宅街・同じような建物がいくつも並んだ綺麗な眺めが辺り一面眺められる。城の城壁?中へ進んで行くと赤い建物がだんだん見えてきた。ガーン見学料800円!この旅で食事以外に500円以上の出費は痛かった。しかしここで引き返したらたかが800円(この時はたかが何ぞ言えなかったが)で後悔する!そう思って、頑張って入場する。TVで見るように広い広場がガーンと広がって宮殿のよなんだろうなー。期待と妄想ですごいイメージが出来あがっていた。広場へ足を踏み入れた瞬間え?!ハハハ・・・嘘だろ?!TVで見る、正確に言うとレンズを通した景色がこうにまで違うとは思ってもいなかった。一言で”狭い”。この後、2人が見学コースの展示物を1文字も逃さず、目に焼き付けてきたことは言うまでもない。今までこの時代の沖縄の歴史を学ぶ事が無かったので良いきっかけにもなったし勉強になった。

 首里城を後にして金城町の石畳の道へ足を運ぶ。俺はここにとても行きたくて、ここでの風景を非常に撮りたかった。とても風情があって、ここで沖縄民謡でも流れていたらなーとしみじみ思った。とても良い感じでこの道を登ってくる少年たちをとる事が出来たし、満足いった。途中昼飯も食っていなかったので15時位だったが遅い昼食、石畳の途中にあるそばやさんで休憩。ここでは沖縄そばを頼んだ。鰹出汁の効いた、非常においしい出汁だった。関東そばのように醤油で真っ黒ではなく、本当にうす味でおいしかった。紫サツマイモもおいしかたし、何より食事の最後にそこのおばちゃんが、ハブ酒とちんすこう、黒砂糖をくれた。これまた上手い!これも鰹出汁が効いていて上手い!何度もいけそうなところがヤバイかもね。この店はメッセージ書き残すノートが置いてあって記念に2人ともメッセージを書き残してきた。

 その後、嵩元寺石門で写真を撮って、ユースに戻る。この時ユースでは色んな人が来ていて、何人か友達になった。中でも久保君と言う人とは俺等と年が一緒で家は市原ということもあり、気が合った。彼はもうかれこれ三ヶ月沖縄でキャンプ張っているらしく、チャリダーだった。会社辞めて、旅をしているらしい。これから北海道の方へ走らせる予定らしい。その他にも横浜で電気会社に勤めてたが辞めてスクーバー(スキューバー本当はこういうらしい)のインストラクターになり、沖縄の海に取り付かれて、住みついちゃっている人もいた。大阪の会社員も休み取って来ていて、何処の沖縄ツーリストが一番安いだとか、沖縄レンタカーが一番安いだとか色んな情報をもらった。こう言う意味でユースは楽しい。陽気な黒人がいて片言で話もした。高校生だって言ってたけど俺より一回りも2回りも大きかった。

 夕食は国際通りまで出て、定食屋で食べる事にした。(じゃがいもチャンプルー50円)目的の店はもう終わっていたが、おかげでもっと味のある店を探す事に成功!すげー通な感じ!じもてぃーしか知らんぞって店に来たのさ。中はオヤジ達の溜まり場。臭そうな庶民の匂いがたまりませんなー。この時はやっぱ男同士で来て良かったと思う。女の子なんか連れてこられるようなとこじゃないからね。精算の時はおっちゃんに捕まって色々話された・・・。おっちゃんの話は長かった・・・・。戦争の時は・・・から始まって、人の骨をバット代わりにして野球しただとか、死んだ人の靴拾って生活しただとか・・・おいおい!おっちゃんぜってー酔ってるぜ!じゃなきゃそれ正気じゃやらんだろう普通?!しまいにゃー「結婚したらもう一回来い!いわっちゃる!絶対覚えてるからな、お前等の顔を」おいおい!ぜってー酔ってるって!そんなんで庶民の味を飯以外にも腹一杯食ってきたわけだ。

今日は少し沖縄をかじった気分になる事が出来た。良く考えると、観光という観光は今日が最初だった。明日はひめゆりの塔に行く事にしよう!そして同時に沖縄を発つ日でもある。今度も沖縄来たらここへ泊まろう!何だか寂しい気持ちで床に就いた。

9:30 国際ユース:5360.0(km)
         ジュース,タバコ 460(円)
 首里城 見学料 800
    ジュース 110
   石畳 沖縄そば 400
     夜食 定食 550
     お茶、電池 260
        ユース 2950
合計 5530

『沖縄国際ユースホステル
http://www.jyh.gr.jp/okinawa/
〒900-0026 沖縄県那覇市奥武山51
TEL:098-857-0073
収容数 200人
宿泊費 3360円
食事 朝食630円 夕食提供なし
ビジター宿泊費は1000円増し。

交通: 那覇空港からモノレール9分壷川駅下車、徒歩5分、
又はバス123番124番5分公園前下車、徒歩8分
那覇港からバスで15分 
那覇新港からバスで101番40分旭町下車、徒歩10分

首里城公園』
http://www.shurijo.com/
住所 沖縄県那覇市首里金城町1-2
TEL:098-886-2020
受付時間 9時〜17時まで