原付で沖縄への貧乏旅！日記8日目
朝6時頃目がさめた。何だろう？揺れだった。揺れが酷く、起きたらしい。時計を見ると、未だ6時かー。今日は1日船の上、何をしよう？ボーっとしていた。紀は？見てみると姿がない。ちょっとトイレでも行ってこよ。かなりの揺れでトイレに行くのも壁伝いに進んでいった。ドアを開けると向こうの方で「オェー、オェー、(>_<)」と辛そうな嘔吐する声が・・・。まさか？・・・・恐る恐るトイレへ近づく。揺られながらトイレに入って見ると、げっ！(ーー;) そこには無残にも蹲って吐き込んでいる紀の姿が・・・・
1日の始まりがここから始まったと言う事は？そう。この日俺はずっと一人。只でさえ海の上なのに・・・。一先ず紀を甲板まで連れて行き、気分が良くなるまでここにいるように言った。未だ眠たかったのでまた寝床に戻る。確かに何かに触れて行かないと進めないほどの揺れではあった。少したてばちょっとは良くなるだろうと思っていた。
１０時過ぎごろお腹が空いて起きたのだが、まだ紀は戻ってきていない。様子を見に行ったらまだそこでグロッキーになってぐったり座っていた。一人船の上これほどつまらない事もない。とは言って紀に話しかけても気休めにならない。聞くと紀はフェリーは初めてだったそうだ。それにしても運が悪かった。ちょうど台風が来ている時だったらしく揺れに揺れていた。生き物は初めて見たものや感じたもの、第一印象を最も大切にする。きっと彼の中ではフェリーは揺れると言う概念が植付けられてしまったのではないだろうか？可愛そうに結局1日中そこでぐったりとしていたのだ。俺はそこまでグロッキーにはならなかったが流石に1日中揺れつづけられると辛い・・・。
1日何もしないと色々な事を考える。沖縄に着いてからの事、逆に帰り（那覇〜東京3日間）たった1日でここまで暇なのにどうやって暇をつぶすか等。その他、家族、友人、これからの人生、・・・の事について等。普段考えない事まで考えてしまう。ちゃんと帰りのフェリーの予約は取れるだろうか？お金の問題もあるし・・・。
長い長い船の時間が終わる。きっと紀にしてみれば俺の３倍も５倍も長かったんじゃないかと思う。沖縄についたは良いが思っていたここは那覇港ではなかったらしく泊港（後に分かる）であった。予定外にちょっとパニクッた。何故ならもう20時。辺りは真っ暗しかも小雨が降っている。いくらユースの予約が出来たと言っても、チェックアウトの時間を超えてしまっては泊まれるわけには行かない。その上未だ紀の意識はハッキリしていない・・・。
取り敢えず俺の地理感と運に頼ってバイクを走らせた。流石に一度も来たことのない土地で感を働かせるのは難しい。せめて交通量の多い国道が見つかればと思いつつユース目指し頑張った。
とうとう国道に出て地図で現在地が分かるところまで来た。時間にして20時30分沖縄国際ユースホステルを見つけることに成功！ここはユースと言うよりもホテルその物！とても綺麗だった。その分他のユースに比べて宿泊代も高かった。このユースはこれから沖縄に来た時も使えるホテルだな！
おなかも空いて、近くのコンビニを聞いて夕食と明日の朝飯を買いに行く。未だに紀の目は据わっている。「大丈夫か？！」声をかけても「大丈夫」と答えるだけ。紀は船では何も口にしていない。と言うよりも何も口に出来なかったと言った方が正しいのだろうか。食べた方が良いと言ったのだが、ムリらしくアクエリアスを飲んでいた。
そんなこんなで、ゆったりとソファーまである部屋でゆっくりしてTVを見ていたところ、天気予報で明日は台風により雨だと(-_-;)マジ！？せっかく沖縄に着いて何もせずに帰るわけ？！それだけは避けなければ！ひとまず、風呂に入る。紀はさっさと上がって行ってしまったが、俺は湯船でどうしようと考えた。そもそも欲張って沖縄全土を見るという予定はなかったが、やっとこさ自由に観光出来ると言うのに雨はないだろ！今まで苦労してとばしてとばして観光もろくにせず頑張ってきたと言うのに・・・。
洗濯も溜まっていた。洗濯機に衣類を入れるところまでは良かった。脱水を待つ事、30分。紀は倒れているし、乾燥機に入れる作業でさえかなりだるい状態だった。乾燥終了まで40分それまでちょっと休んでいようと思ったのもつかの間。ぐっすり寝てしまっていた。4時頃ふと起きて「ヤバ！」乾燥機！すると、一回どっかで詰まったのか未だ濡れたままで残っていた。もう一回蓋を閉めるとまた回り始めた。後３０分。なーんだ10分ちょっとで止まっちゃってたんじゃん！仕方ない今度は寝ないように気をつけよう。その頃紀は2段ベットの上で気持ち良く寝ていた。そして３０分後ようやく安心して眠りにつくことが出来た。
19:30 沖縄：5083.2(km)
ピラフ、ジュース,そば 588(円)
洗濯 150
国際ユース 4358
計 5096
