原付で千葉一周の貧乏旅！日記4日目

　今日は暑さで起きた。と言うのも部屋がサウナ状態になっていた。ここは海に面した千葉の最東端。海からの日の出の直射日光が窓を通じて思いっきり部屋を暖めていた。急いでクーラーを入れる。浴衣は汗でぐっしょり。部屋が涼しくなったところでもう一度眠りにつく。普段こんなにゆっくり寝ることもないので気が済むまで寝ていた。と言ってもチェックアウトの時間があるので、朝食をとり、出発の仕度をする。
　今日がもしかしたら一番暑い日かもしれない。その分、犬吠崎からの眺めも格別だった。今回は色々な高地なところから眺めることが多い。波も荒荒しくなく穏やかでとても雨が降るようには思われない。

　その後、川口神社へ行く。ここは昔から漁業の神様で、大きなお祭りもあるところだ。境内からは銚子の海が一望できる。その流れで円福寺へお参りへ行く。今回の旅は灯台や寺めぐりが主だ。と言うよりも千葉にはそう言った所しかないのかもしれない。県の半分以上が海に面しているのだから仕方ないことかもしれないが・・・。

　銚子を出て、佐原までバイクを走らせる。ここは香取神宮と言うとても大きな神社が存在する。創建は紀元前と言われている。日本書紀にも伝えられている国の重要文化財だ。何度も改築はされているものの今回の旅で一番大きな敷地を持っている神社だ。天皇陛下も来ている程。昔は利根川の水運により栄えたところだそうだ。みたらし団子やお饅頭の店が多かった。

　またこの町で生まれたのが初めて日本地図を完成させたと言うあの伊能忠敬だ。旧宅は無料で出入りできるため、おじゃました。やはりこういった過去と現在の時代を超える建物を通すことでとても不思議な感覚を覚える。きっとここに立ってこんな事して・・・とタイムスリップを勝手に楽しんでいる自分がいる。

　昼食をする機会を逃していた。この辺で上手い食べ物は・・・と探していたがどうも見当たらない。結局今回の旅で回るところはここで最後だったので、ゆっくりと帰る途中に探す事にした。途中にあった小さな定食屋に入って久々にラーメンを食べる。

　もう後は本当に帰るだけになった。国道３５６号線はずっと利根川沿いだ。佐原を過ぎると殆どバイパス状態。走るのはとても気持ちが良いのだが一つ二つ問題が・・・。まず時間的に思いっきり日光を前方から浴びることになること。そして、周りに何もないことで思いっきり向かい風を浴びるはめになる。これがなければ最高のドライブなんだが・・・。印西の手前でハプニング！何だか走っている時に首下あたりにぶつかった。払い取ろうとするが走りながらので上手く取れない。ぎゅっと左手で摘んでみるとなんとでっかいスズメバチが思いっきりのどの下（つまりTシャツの襟と首下の間）にぶさっとさしやがった。一瞬のことで良くは覚えてはいないが確かにデカイ羽根のスズメバチだった。刺された場所が場所だったため。徐々に痛みが走り血液が波を打つのを感じた。痛みが徐々に増してきたため紀にバイクを止めてもらい少々休憩を取った。でも蜂にしたら飛んでいたら急に得体の知れないものが走ってぶつかってきたのだから驚いたのだろう。俺も驚いたけど・・。ミラーで見ると刺された穴は２ミリほどはっきりと穴があいていた。痛みが広がらないように冷やして走る事にした。もっと焦ったことは、この国道３５６号線はガソリンスタンドが全くない！俺は十分帰れると思っていたのだが、甘かった。走れば走るほど、町らしきものが見えてこないときはホントに焦る。エンプティーラインにメーターがなってから２０分位してからだろうか、漸くコスモ石油が見えたときは砂漠でオアシスを見つけたくらいの喜びだった。スタンドの人に「この辺全くGSないんですね？」と聞くと「そうなんです。済みません」って。いやいや！あんたが誤らなくたって・・・。

　とりあえず、どうにかハプニングを乗り切り我孫子、柏へとだんだん見なれた町並みへ視界が広がってくる。千葉一周の実感を感じながら、柏で紀と分かれ、ゆっくりと、ここ４日間の事を思い出しながら自宅へバイクを走らせた。この夏を締めくくるにふさわしい夕日の眩しさと蝉の鳴声が祝福してくれるが如く夏風と共に後ろの方へ流れていった。

9:14　犬吠ホテル 5191.2(km) (円)
9:35犬吠崎灯台：6192.7
9:48　銚子黒生：
　　　　　　　　ジュース 105
10:29　川口神社：6203.0
11:00　円福寺：6206.2
11:25 　銚子長塚：
　　　　　　　　　ジュース 115
13:00　香取神宮：6250.9
13:30　伊能忠敬旧宅

14:10　コンビニ：6256.6
　　　　　　　　　たばこ 250
14:25　佐原：6259.7
　　　　　　ラーメン 400
16:03　印西木下：6290.5
　　　　　　　　ジュース 189
合計 1059