QR

俺とロック

中学校に入るまで殆ど音楽を耳にする事は無かった。
と言うより音楽の素晴らしさを知らなかったのである。
今思うと、当時部活のバスケットの仲間からTMNのテープを借りたのが音楽を知るきっかけとなったんだ。
TMの何のCDをダビングしたテープだか分からないが、あの時代に今でも聞けるビートを作り上げた小室は流石だと思うよ。

しかし、中学2年になってからこれまたカセットにダビングしたテープを借りた。
忘れもしないBOφWYとの出会いだ。
その初めて聞いたCDをダビングしたテープは『Psychopath』であった。
もう9年前か・・・でもまだ9年前かー。
あんなに衝撃を受けたビートは今だ無かったんだ。
誰が歌って誰がギターを弾いているかなんてその時はどうでも良かった。
ただ、背筋に電気が走ったようにゾクッとしたのだけは今でも覚えている。

それからと言うもの、誰がこの鼓動(ビート)を作り出しているのか非常に気になった。
(当時TVも好きじゃなかったからホント芸能関係、疎かったんだよね。)
『CASE OF BOφWY』のビデオを見てから初めて暴威が氷室・布袋・松井・高橋の4人で構成されていてあのカッコイイ音を作り上げている事を知ったんだ。
それからと言うものBOφWYにはまり、やっぱり中学校の頃ってスゲーカッコつけたかったりするじゃん?!やっぱり「俺もギター弾きてー」っとなる訳だ。
ちょうどその頃、中学校の文化祭で軽音に入っていた仲間たちで演奏する事になったんだ。
今思い出すと、中3の夏!つまり皆受験勉強で「ヒーヒー」言わなきゃいけない時に俺らは秋の文化祭のために練習してたんだ。
やっぱりまだあの頃ってバンド(今じゃユニットなんて言うけど・・・)やってる奴って不良だとか勉強できねー奴!って思われてた。
俺はその先入観ってヤツをぶち壊したかったてのもあったんだ。
だから練習もすれば空いた時間に勉強も人一倍やったつもりだ。

元々、人に「何かしろ」って言われてやるのがすげー嫌な性分だったてのもあったけど、反抗期だったのかなー。
今思うとそれが悔しくて音楽聞いて、弾いてみて心を落ち着かせていたんだと思う。
周りから押さえつけられる世の中に「逆にじゃーやったろーか!見てろよ!」ってな感じで・・・。
おかげでその反抗のエネルギーを勉強に上手く乗せられたのが幸い、俺にとっちゃー良い高校に入れた。(マグレだけどね)

結局、文化祭で俺はBOφWYの『NO,NEWYORK』のベースを弾いた。
あん時は最高だったね。
念願のステージ?!(大げさだけど当時はその大げさが何よりモノ幸せだった)もっとやりたかったんだけど、なんせ中学の文化祭。
時間もなけりゃ、他のバンドもあるし・・・。
でも結果的には皆の前で演奏できたわけ。
気持ち良いもんだよ。
あの初めてBOφWYのビートに出会った時と同じ電気が背筋に走ったんだ。
今度はゾクゾクって・・・。
緊張はしたのかなーもう忘れちゃったけど、演奏にはどっから来るのか自信があった。
まぁ他のメンバーがスゲー上手かったてのもあったんだろけどね。

それ以降、高校に入学してからは部活ハンドボールに専念(勉強も大変だったし)おかげで、バンドは出来なかった。
中学校時代に友達の兄ちゃんから買ったギターで自己流にギターを学んでコピーをやっていた。
いつかまたバンド組みたいなーって思いながらね。
バンドまではいかなかったけど、高1の時の文化祭でクラスの出し物でビートルズの歴史みたいのを展示、その横で『stand by me』や他何曲か弾いた思い出があるなー。
あの時もベース弾いていたなー。
それからと言うもの、大学受験や部活が厳しく音楽は聞くことが専門になっちゃったんだよなー。
CDも邦楽だけど今じゃ100枚くらいにいつのまにかなっちゃったし、
MDも70枚近くになっちゃた。テープなんて何本あんだろ?

忘れもしない。
初めて買ったCDが中2の時で布袋の『GUITARHYTHM』だった。
その時小遣いが1200円だったもんで半年
(半年って!やっぱりジュース位は飲むでしょ?月500円貯まれば良い方だったよ。)
くらい貯めて買ったもんだから手に入った時は凄く嬉しかった思い出がある。
これは擦り切れるほど気いたし(CDだから擦り切れないけどね)、今でもこのCDを聞くと懐かしさと共に、布袋の初期の音楽性を感じられるんだ。
ぜーんぶ英語だから結構COOLに仕上がってるよ。
詩もね、訳を見ると結構泣けたりしてくる。
詩はHOTEIはあんまり書いてなかったと思うけど。
ぜひ一度今のPOPな布袋しか知らない人はこのCDをお勧めしますよ。

そんな訳で、BOφWYのBeatをON TIMEに感じる事は出来なかったけれども、
過去のCDやVIDEOを聞いたり見たりして彼等の音楽を吸収していったんだ。
今でもHOTEIは俺の尊敬する人。
氷室も吉川も何てったって生き方がカッコイイ!!
やっぱり、自分に自信と展望って言うか夢みたいなものを一つ持ち続けてそれに突っ走って行く人ってカッコイイよな。


人生のビジョンとでも言うのか、その人の生き様に失敗が過去にあったとしてもそう言う人っていつまでもカッコイイんだよね。

そんな人間こそカリスマ的存在になれるんだ!